【猫の便秘】放置すると命に関わる可能性も!?原因を知って対策しよう

猫は比較的便秘をしやすい動物です。しかし、愛猫が便秘になっていたら気になりますよね。猫が便秘をするだけでなく嘔吐もしていた場合、重篤な病気の可能性もあります。

今回は、猫が便秘かどうかの判断方法や、便秘の原因、嘔吐を伴う便秘について解説します。動物病院を受診する目安や、飼い主にできる便秘の解消法もご紹介しますので、一緒に見ていきましょう。

猫の便秘はどのように判断?

便秘とは、いつもより排便の回数が減ることや、排便量が減ることを言います。
猫の便秘は

  1. 排便回数
  2. 排便量
  3. 便の性状
  4. 排便時間

以上4つのポイントで判断します。

排便回数

排便の回数は猫によって異なりますが、健康な成猫で、適切な食事を摂っている場合、多くの猫が1日に1~2回の排便を行います。猫によってこの排便パターンは異なるので、普段の猫の排便パターンを確認し、これより回数が減った場合は便秘気味だと考えましょう。

排便量

便秘では1回の排便量が減ることもあります。排便量も排便回数と同様、愛猫の日々の排便量を確認し、減っていたら注意が必要です。

便性状

健康な猫の便は、断面が楕円で細長い形状です。水分を含んでつやがあり、色はこげ茶やフードの色に近い茶色です。つかんだ時、カチカチではなく「うどん」くらいの弾力があります。
便の見た目につやがなくてカサカサしていたり、触った時に固く感じたり、便の形があまりに扁平な場合は便秘の可能性があります。

排便時間

猫は通常、排便にそれほど時間をかけません。30秒~1分程度でしょう。排便時にそれほどいきむこともありません。トイレに長い時間こもっていたり、排便時にいきんでいたり、鳴いたりする場合は便秘の可能性があります。

猫の便秘の原因

猫はさまざまな原因から、便秘しやすい動物です。
ほとんどの猫に共通しているのは、一度便秘になると排便時に痛みを感じるなどの理由から排便行動自体をあまりとらなくなり、悪循環におちいることです。

ここでは猫の便秘の原因を解説します。

飲水不足

猫の起源は、中東の砂漠だと言われています。水分のほとんどは狩った小動物の体内水分でまかなっており、水を飲む習慣はほとんどなかったと言われています。
現代の家庭で飼育されている猫はドライフードを食べ、水は食事とは別に摂取しなければなりません。しかし、水を飲む習慣がつかない猫もいるため、水分不足で便秘になるのです。

水分不足(脱水)

水分不足と聞くと、上で説明した飲水不足だけが原因だと思われがちですが、水を飲んでいても体内が水分不足になることがあります。
猫の場合、原因の多くは腎臓機能の低下にあります。腎臓機能が低下すると水を飲んでいても体内は脱水し、便秘の原因となります。

運動不足

運動不足だと腸の動きが鈍ります。排便に必要な筋力も低下するため、便秘になりやすいのです。

ストレス

ストレスを感じると、自律神経が乱れ消化器官の動きも鈍り、便秘になりやすいです。
猫はストレスで餌の摂取量や飲水量が落ちたり、活動性が落ちるたりすることも多いため、より便秘になりやすいと言えるでしょう。

加齢

高齢になると、消化器官や腎臓などの機能が弱ります。排便時に必要な筋力も弱るため、便秘になりやすいです。
ただし、高齢猫は食べる量も減る可能性が高いので、若い時と比較する必要はありません。

なんらかの病気

便秘にはなんらかの病気が潜んでいる可能性もあります。例えば、腸などに腫瘍ができると便が通過しにくく、便秘になりがちです。また、足腰の筋肉や神経などの異常の場合も、排便時のいきみがうまくできないなどの理由で便秘になります。
おもちゃなどを誤食して腸に詰まっている場合も便秘になりやすいでしょう。

遺伝

猫種やもともと骨盤が狭いなどの体形によって便秘しやすい猫もいます。

薬の影響

病気の治療で薬を使うと、便秘になることがあります。特に抗生剤は腸内細菌を変化させるため、便秘になることもあります。

病気の可能性も?猫の嘔吐を伴う便秘とは?

猫が便秘をするだけでなく、吐いている……!そのような時は、重篤な病気の可能性があります。

巨大結腸症

巨大結腸症は猫に多い病気です。結腸という、直腸の手前の肛門に比較的近い部分の腸が異常に拡張する状態となります。
巨大結腸症になると、猫は便秘をするだけでなく、嘔吐を伴うことも多いでしょう。食欲も低下し、元気がなくなります。この病気は、原因不明の場合もありますが、なんらかの原因で猫が便秘になることで発症することもあります。

猫が便秘になり、結腸に便が溜まると結腸が便によって拡張します。拡張した結腸の直径は、通常の猫の 3~4倍にもなることも。

このように結腸が拡張すると、便は直腸に流れずさらに蓄積してしまい、放っておくと「腸閉塞」という便で腸が完全にふさがる危険な病気に進行します。
参考:https://vcahospitals.com/know-your-pet/megacolon-in-cats

毛球症

毛球症は、猫本人の被毛が消化器官に大量の蓄積される病気です。通常、毛づくろいして舌に付いてきた毛は便と一緒に排泄されます。

しかし、皮膚病やストレスなど、なんらかの原因で毛づくろいを異常に多く行ったり、毛の他に家の中のタオルや毛布などの繊維を舐めたりすると、消化管内でそれらが毛と塊になり、正常に排泄されなくなります。

毛球症は多くの場合、猫が自力で嘔吐して毛玉を吐き出すことで解消しますが、毛球が腸でとどまると便秘をひきおこします。毛球が腸を完全にふさぐと「腸閉塞」となり、最悪の場合は命に関わるでしょう。

便秘で病院に行く目安

もし猫が嘔吐を伴う便秘をしていたら、すぐに受診することが必要です。元気や食欲が低下する、活動性が落ちるなど普段と様子が違う場合もできるだけ早く受診しましょう。

1日~2日程度の便秘の場合、猫が普段と変わりなければ様子をみても良いですが、丸2日経過しても改善しない場合は受診する方が安心です。

猫の便秘の解消法

猫の便秘の解消ポイントは「トイレ」「水」「運動」です。

トイレを見直す

猫は前の排泄物の残っているトイレでは排便したがりません。排便したあと、便を隠せるような量の猫砂が無い場合も同様です。トイレ自体が人の出入りが多い場所にあるような場合も排便を我慢する傾向があります。
トイレは落ち着ける場所に置き、排便後は必ず掃除をしましょう。

飲水量を増やす

水飲み皿は猫がリラックスしているお気に入りの場所に複数置くと良いでしょう。

猫によっては、水皿の素材にも好みがあり、プラスチックではあまり飲まなくてもステンレス素材に変えると飲んでくれることがあります。
また、水が動くタイプの給水機も猫の興味をそそるため効果的です。鰹節や鶏肉の煮汁をほんの少し水に混ぜ、味付きの水にすると猫が喜んで飲んでくれることも多いでしょう。

また、飲水量を確認できるようにすることも大切です。猫は体重1Kgあたり約50mlの水が必要だとされているため、おおまかでも飲水量を確認できるようにしましょう。
参考:https://www.petmd.com/cat/symptoms/why-your-cat-wont-drink-water-and-what-do

フードに水やウェットフードを混ぜる

ドライフードに水を混ぜても効果的な場合があります。ただの水だと飲まない猫でも、ドライフードを混ぜた味付きの水だと食べてくれることもあるでしょう。水ではなくお湯にしても、フードの香りが強くなりおすすめです。

また、少しだけウェットフードを混ぜるのも効果的です。この場合、カロリーを摂取させすぎないように、ウェットフードの分ドライフードは減らしましょう。

運動させる

キャットタワーなどを取り入れ、猫が運動できる環境を整えましょう。猫とおもちゃを使って遊ぶのも効果的です。猫の好きなおもちゃを探して、ソファや階段なども利用し上下の動きも意識した運動を行うとストレス解消にもなり一石二鳥でしょう。

ブラッシングやマッサージも

ブラッシングをこまめに行うことは毛球症の防止やリラックス効果で自律神経を整える効果があります。マッサージも血流を促し腸の動きを活発化させるので良いでしょう。
ただし、猫は必要以上にかまわれるとストレスを感じるため、猫の様子をよく見ながら少しものたりないくらいの時間できりあげましょう。

愛猫の健康のために、便秘には早めに気づきましょう

猫の便秘は、はじめは単なるストレスや飲水不足によるものだったとしても、放置すると命に関わる病気につながる可能性もあります。
特に、猫が便秘をするだけでなく、嘔吐もしていたら要注意です。便秘に早めに気づくためには、普段の愛猫の便の回数、量、性状、排便にかかる時間をしっかり観察しましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ふぁみまる編集部

今まで犬を始め、フェレット・ハムスター・カメ・インコなどさまざまなペットを飼育してきました。現在は、ジャックラッセルテリアと雑種の2匹を可愛がっています。趣味は愛犬たちとの旅行です。 このメディアでは、多くの飼い主の方々の不安や疑問・困っていることを一緒に解決していきたいと考えています。