老猫の呼吸が早い?呼吸は生命の根幹!異常は危険な可能性高し!

老猫 呼吸が早い

呼吸の異常は、循環(血液のめぐり)の異常、意識の異常とならんで、獣医療において最も危険かつ緊急性が高い症状の1つです。決して様子見をせず、可能な限り早く動物病院を受診しましょう。
この記事では、考えられる原因と自宅でとれる初期対応、動物病院で行われるであろう検査について解説します。

呼吸の異常はとても危険!

正常な呼吸の維持は生命維持の根幹の1つです。もちろん、ヒトと同じように激しい運動後や興奮後に一時的に呼吸が早くなることはありますが、そうでなければ必ず動物病院を受診しましょう。
1つの目安として、覚醒時かつ安静時の呼吸回数が1分間に40回以上、あるいは睡眠時の呼吸回数が25回以上であれば、明らかな異常と判断できます。
また、猫は犬とは違い、開口呼吸をすることはほとんどありません。猫が開口呼吸をしていた場合はほぼ異常であると考えてよいでしょう。

考えられる原因の代表的なものを解説!

呼吸に異常を引き起こす原因は、緊急性の高い疾患ばかりです。治療の遅れはときに致命的なものとなりますので、すぐに動物病院に相談しましょう。
以下に、考えられる原因を挙げます。

病名 解説
腎臓病末期や重度の糖尿病 体液の恒常性を保てなくなっています。呼吸の回数を調整してなんとか保とうとしている状況です。
気管や肺など呼吸器の疾患 肺炎、肺水腫などに代表されます。
心臓病 猫に多いのは肥大型心筋症と呼ばれるもので、末期には呼吸の異常を引き起こします。
胸水や腹水 胸腔内や腹腔内に、腫瘍などのさまざまな原因によって液体(水であったり血液であったり)が貯留している状態です。肺や横隔膜の動きが制限され、呼吸がしづらくなります。
熱中症 真夏に注意が必要です。特に、エキゾチックショートヘアーなど顔がくしゃっとしていたり、鼻が潰れていたりするような猫は、自分で体温を下げる能力が低いです。そのため、夏場以外でも激しい運動・興奮によって熱中症が起こりうるので注意が必要です。

呼吸が異常に早いときにとるべき対応

老猫の呼吸

猫の呼吸が異常に早いことに気づいてから、動物病院を受診するまでに自宅でとるべき対応について紹介します。

猫の興奮や運動を避けながらキャリーに入れる

動物病院を受診する際は、猫をキャリーに入れる必要がありますが、キャリーを嫌がる猫は多いでしょう。ただでさえ呼吸がしづらい状況にいる猫を、興奮させたり暴れさせたりしないようにしてください。さらに症状を悪化させ、場合によっては低酸素症を引き起こし、そのまま命を落とすこともありえるからです。
キャリーが嫌いな猫は、タオルなどで視界を覆ってからキャリーに入れるなどの工夫をするとよいかもしれません。

からだを触ってなんとなくの体温を測る

熱中症の可能性を評価します。からだを触ってふだんより異常に熱ければ、常温の水をからだ全体にかけてから動物病院に向かいましょう。
からだをもっと冷やそうと氷水をかけたり、保冷剤を当てたりするようなことは危険です。
からだの表面の血管が収縮することで内部に熱がこもり、状態を悪化させることがあるからです。あくまで常温の水をかけるということがポイントです。

猫の体勢を変えないように注意する

呼吸がしづらい猫は、自然と呼吸が少しでも楽になるような体勢をとるようにしています。そこで猫の体勢を無理に変えると、急激に悪化する可能性もあります。猫が自分で選んでいる体勢はなるべく変えないように注意しましょう。
とくに、一時的であっても仰向けにするのは非常に危険ですのでひかえてください。

動物病院で行われる主な検査

検査名 検査内容
身体検査 基本的には幅広い項目の検査が必要とされるでしょう。
血液検査 基本的には幅広い項目の検査が必要とされるでしょう。
X線検査 胸部、腹部のX線検査で気管や肺、心臓、胸腔・腹腔内の貯留腋がないかなどを評価します。
超音波検査 X線検査で異常が見つかった際に、より詳しい情報を得るために行われることが多い検査です。

的確な初期治療をするために、幅広い検査が必要とされます。
ただし、猫の状態によっては検査のストレスがきっかけとなり、急激に悪化することもありえます。検査することさえ危険であると獣医師が判断した場合には、検査実施を保留にして、高濃度の酸素をかがせ、状態をひとまず安定させることに専念することもあります。

まとめ

老猫の呼吸 病院

呼吸が異常に早いという症状は、とにかく緊急かつ危険な症状です。初期治療の遅れは救命率を下げることに直結しますので、くれぐれも自己判断で様子見はしないようにしましょう。
覚醒時かつ安静時の呼吸回数が1分間に40回以上、あるいは睡眠時の呼吸回数が25回以上であれば明らかな異常と判断できます。
また、猫は開口呼吸をほとんどしません。開口呼吸をしているようであれば、ほぼ異常といえます。今の呼吸が「異常に早い」にあたるのか判断に迷うようであれば、参考にしてみてください。
動物病院に連れて行く際にも、猫に極力ストレスをかけないよう注意しながら受診するようにしましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

今まで犬を始め、フェレット・ハムスター・カメ・インコなどさまざまなペットを飼育してきました。現在は、ジャックラッセルテリアと雑種の2匹を可愛がっています。趣味は愛犬たちとの旅行です。 このメディアでは、多くの飼い主の方々の不安や疑問・困っていることを一緒に解決していきたいと考えています。