長い時間をともに過ごしてきたペットとのお別れは、非常に悲しいものです。「手厚く供養してあげたい」と思う一方で、「できる限り費用を抑えたい」と考える飼い主もいるでしょう。
ペット葬儀について検索すると無料でできる葬儀についても表示されますが、どのような葬儀なのか不安に思っている飼い主も多いでしょう。
そこで、この記事では無料でできるペット葬儀の種類や、コストを抑える方法について解説します。
目次
無料でできるペット葬儀方法
ここでは、無料でできるペット葬儀方法を解説します。
所有地に埋葬する
最も代表的な方法は、自宅の庭などの所有地に埋葬する方法です。ただし分譲マンションの敷地内や賃貸住宅などは、自宅の敷地に該当しません。
また、自宅で火葬することは「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」により禁じられているため、土葬になります。土葬は、腐敗臭や菌の繁殖、虫や動物に荒らされるなどのトラブルが発生する可能性があることにも注意しましょう。
自治体に依頼する
ペット火葬を依頼したい場合、一部の自治体では無料で行ってくれる場合があります。また無料でない場合にも、安く費用を抑えられます。
ただし、自治体によってはペットの火葬を行っていない場合もあるため、事前に必ず自治体に確認してください。
また注意したい点として、自治体はペットの遺体を「廃棄物」として扱うことが一般的です。詳しくはのちほど解説しますが、ペットを供養したい場合には民間のペット火葬サービスを利用することがおすすめです。
自治体と民間のペット葬儀社との違い
ここでは、自治体の火葬と民間のペット火葬サービスの具体的な違いを解説します。
自治体では、基本的に他のペットの遺骨と一緒に火葬する「合同火葬」が取られます。立ち会いや返骨はできないシンプルなプランです。
一方、民間のペット火葬サービスでは、合同火葬の他にも、主に以下のプランから自由に選ぶことが可能です。
● 一任個別火葬:飼い主のペットのみで火葬され、返骨される。立ち会いはできない。
● 立会個別火葬:飼い主のペットのみで火葬され、立ち会いでき、返骨される。
以下に、自治体の火葬と民間のペット火葬サービスの具体的な違いをまとめました。
異なる項目 | 自治体 | 民間のペット火葬サービス |
---|---|---|
費用 | 無料~3,000円程度 | 7,000円~10万円程度 |
火葬プラン | 合同火葬 | 合 同 火 葬一任個別火葬立会個別火葬 などの豊富なプランから自由に選べる |
立ち会いの可否 | 基本的に不可 | 可能(プランによる) |
返骨の可否 | 基本的に不可 | 可能(プランによる) |
オプションサービスの有無 | なし | 豊富にある |
対応時間 | 営業時間内 | 24時間365日受付 |
ペット火葬にかかる費用相場
ここでは、ペット火葬にかかる費用相場を解説します。
費用を左右するポイント
以下に、ペット火葬の費用を左右するポイントをまとめました。
● 火葬プラン
● ペットの体重
● 追加するオプションサービスの数や種類
● 購入する場合に棺や骨壺、お墓などの費用
このようにさまざまな内容により、ペット火葬の費用は左右されます。
ただし、特に費用を左右するのは、「火葬プラン」と「ペットの体重」です。大型のペットになればなるほど、かかる費用は高くなります。
費用相場
さまざまな要素によりペット火葬にかかる費用は異なりますが、民間のペット火葬サービスの場合、一般的には2万円~4万円程度が相場といわれています。
より詳しい費用相場として、以下に訪問火葬を行っている「ペットの旅立ち」の費用を紹介します。
体重 | お引取プラン 返骨なし | 個別火葬プラン 返骨あり | 個別立ち合いプラン お骨上げ・返骨あり | セレモニープラン お骨上げ・返骨あり |
---|---|---|---|---|
極小手のひらサイズ (15cm程度) | ¥6,980 | – | – | – |
小動物のみ(1kg以下) | ¥12,000 | ¥20,000 | ¥25,000 | ¥35,000 |
小型(3kg以下) | ¥15,000 | ¥25,000 | ¥30,000 | ¥40,000 |
小型(5kg以下) | ¥18,000 | ¥30,000 | ¥35,000 | ¥45,000 |
中型小(10kg以下) | ¥23,000 | ¥35,000 | ¥40,000 | ¥50,000 |
中型(15kg以下) | ¥28,000 | ¥40,000 | ¥45,000 | ¥55,000 |
中型大(20kg以下) | ¥33,000 | ¥45,000 | ¥50,000 | ¥60,000 |
大型小(25kg以下) | ¥38,000 | ¥50,000 | ¥55,000 | ¥65,000 |
大型中(30kg以下) | ¥43,000 | ¥55,000 | ¥60,000 | ¥70,000 |
大型大(35kg以下) | ¥50,000 | ¥60,000 | ¥65,000 | ¥75,000 |
超大型(40kg以下) | ¥57,000 | ¥65,000 | ¥70,000 | ¥80,000 |
超大型(45kg以下) | ¥64,000 | ¥75,000 | ¥80,000 | ¥90,000 |
超大型(50kg以下) | ¥71,000 | ¥85,000 | ¥90,000 | ¥100,000 |
ペット火葬の費用を安く抑えるポイント
最後に、ペット火葬の費用を安く抑えるポイントを解説します。
合同火葬プランを選択する
まずは合同火葬プランを選択することです。民間のペット火葬サービスであっても、数千円~に費用を抑えることが可能です。
ただし合同火葬プランは、基本的に返骨されないことを覚えておきましょう。スタッフにペットの遺体を預けたら、火葬後にペットの遺骨と対面はできません。
そのため「費用を抑えたいが、返骨はしてほしい」という場合には、「個別一任火葬」がおすすめです。火葬中の立ち会いはできませんが、返骨してもらえることから人気のプランです。
オプションを追加しない
民間のペット火葬サービスでは、送迎やお花、メモリアルグッズ、ドライアイス、霊安室の使用、読経などさまざまなオプションを用意しています。
利用することで、一か所で必要なものが手に入ったり、より手厚い供養が可能になったりしますが、安く抑えたい場合にはオプションを追加しないことも一つの手です。他にも一緒に過ごした家族がいる場合、よく相談して決めると良いでしょう。
複数の業者から見積もりを取る
自治体・民間のペット火葬サービスのどちらを選ぶ場合にも、まずは複数の業者に見積もりを依頼することがおすすめです。というのも、業者によってサービス内容や費用も異なるため、希望条件に合った業者かどうかを見極めることが必要だからです。
また悪徳業者の場合には、極端に安価な場合があります。悪徳業者に依頼してしまうと、キャンセルできない火葬当日になってから追加料金を請求してくる可能性があるため、絶対に契約しないことが大切です。
そのため他の業者と比べてあまりにも安価な場合には、安価な理由や実績などを確認しましょう。
まとめ
この記事では無料でできるペット葬儀の種類や、コストを抑える方法について解説しました。
ペット葬儀にかける費用を最低限に抑えたい場合には、所有地への埋葬や自治体での火葬が最も安価です。ただし、後悔のないお別れをしたい場合には、民間のペット火葬サービスを利用すると良いでしょう。
「ペットの旅立ち」は、これまで数多くのペットとのお別れをサポートしてきた訪問火葬サービス会社です。
ペットとのお別れに直面した飼い主さんに寄り添ったサポートを心がけています。費用を抑えたいという方にも最適なプランをご提案いたします。24時間365日、いつでも無料相談を受け付けていますので、まずはお気軽にご相談ください。