老犬のオムツはいつから必要?使う場合の注意や使用方法なども解説!

年齢を重ねるにつれて、今までしっかりできていたトイレがさまざまな理由により、できなくなってしまう犬は少なくありません。この記事は老犬にオムツをはかせ始めるべきかどうか、迷っている飼い主に向けた記事です。オムツの使用を検討するべきタイミング、使用時の注意点、オムツの選び方を詳しく解説します。

オムツの使用を検討するべきタイミング

自分の愛犬は本当にオムツが必要な状態なのかどうか判断に悩む飼い主は少なくありません。オムツを使った方が良い、といえる代表的なケースを2つ紹介します。参考にしてみてください。

排泄のコントロールができなくなったとき

排泄を自分の意思でコントロールできなくなった場合には、床や家具が排泄物で汚されてしまいます。家族の生活に大きな負担がかかってしまうため、オムツを使い始める1つのタイミングといえるでしょう。

特に雌の老犬は女性ホルモンの不足からくる尿もれが起きやすいです。ホルモン剤の投与で治療することはできますが、副作用もあるのでオムツで対応するご家族も多いようです。他にも、認知症でトイレ以外の場所で排泄してしまうといったケースも多くあります。

足腰が弱り、寝たきりになったとき

足腰の衰えや、さまざまな病気によって寝たきりになってしまった場合には、オムツの使用がおすすめです。寝たきりであれば当然、排泄姿勢をとることもできないため、排泄物で被毛や皮膚が汚れて皮膚炎の原因となってしまいます。愛犬の生活の質を保つためにもオ、ムツの使用は必須ともいえるでしょう。

オムツを使うときに注意するべきこと3つ

いざオムツを使い始めるにあたって、注意しなければいけないことがあります。正しくオムツを使ってあげられていないと排泄物によって皮膚がかぶれてしまい、動物病院での治療が必要になることもあります。注意点を3つにまとめて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

こまめに交換する

排泄物と皮膚が長く触れていると、その部位は皮膚炎を起こしやすくなってしまいます。皮膚炎の予防のためには、一回の排泄ごとに交換するのが理想的です。とはいえ、日中は仕事に行っているなどで排泄したかどうかこまめに確認する時間が取れない場合も多いでしょう。その場合には、朝、仕事から帰宅直後、夜寝る前というように交換するタイミングを決めて交換するようにしましょう。毎日決まったタイミングに交換するように意識していれば、交換を忘れてしまった、ということも起きづらくなります。

サイズに合うものを使う

市販のオムツは犬の体重、体格に合わせていくつかのサイズが用意されています。必ず愛犬のからだに合うものを購入するようにしましょう。サイズが小さすぎると、内股の部分などが擦れてしまい皮膚炎が起きてしまいます。また、常に締め付けられているため血行も悪くなり、皮膚の健康をそこなってしまいます。

反対に、サイズが大きすぎると排泄物がこぼれおちてしまいます。購入する前に、愛犬の体重を確認しておきましょう。

できるだけ皮膚を清潔に保つ

オムツをこまめに交換していることを前提として、それでも排泄物が皮膚や被毛を汚すことはどうしても避けられません。オムツを交換するタイミングで、少なくとも一日二回は皮膚や被毛の汚れをキレイにしてあげましょう。汚れたままにしていると、皮膚炎が起きてしまいます。

その際には、丈夫で大きめのウェットティッシュがあると便利です。ペット専用品が市販されているほか、ヒトの赤ちゃん用のおしりふきなどでも代用できます。購入する際は、皮膚に余計な刺激を与えないように、アルコールが含まれていない商品を選ぶようにしましょう。毛が長い犬種は、動物病院などでおしりまわりの毛を短く刈り込んでもらうと清拭の手間を減らすことができます。

おむつを選ぶポイント

実際にオムツを購入する際に気をつけるべきポイントを紹介します。

サイズ

前述のように、ペット用オムツは体重によってサイズが分かれています。推奨体重の目安がパッケージに表示されていることがほとんどのため、基本的にはそれに従えば問題ないでしょう。しかしフレンチ・ブルドッグに代表されるような骨格がしっかりした犬種は推奨体重に合わせると少しキツい場合があります。

購入して実際に着用させたら、擦れそうな部分がないかしっかりと確認してあげましょう。擦れやすい部位は内股やしっぽまわりです。指が2本程度通る余裕があれば、擦れは起きづらいといえます。もしキツそうだなと思ったら1つ大きめのサイズに変えてあげてください。

性別

オムツの中には雄と雌で分かれているものがあります。雄用の中には陰茎の周囲だけをカバーする商品もあるので、購入時には注意しておきましょう。排泄の問題が尿だけで、排便は問題ない雄犬の場合には陰茎周囲だけをカバーする商品のほうが衛生的です。愛犬の状態に合わせて使い分けてあげましょう。

人間用のオムツで代用も可能だが…

体型や体重によっては、赤ちゃんが使うしっぽをだす穴をあけなければならず、一枚一枚加工が必要です。オムツはこまめな交換が基本であるため、かなりの手間がかかってしまいます。また切り口から内部の吸水物質がこぼれおちてしまうことも多いです。

ご家庭に赤ちゃんがいて安くまとめ買いしているなどの理由がなければ、ペット用のものを購入したほうが無難です。もしヒト用のオムツを代用する場合にはサイズが合っているかどうか十分な注意を払って使うようにしましょう。

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まとめ

愛犬の排泄の悩みは、老犬を飼っている多くの飼い主が抱える悩みです。オムツを使うことは犬と人間の双方の生活の質を保つことにとても役立ちます。一方で、使い方を間違えれば犬の健康を害することにもなってしまいます。しっかりとした知識をもって適切なケアをしてあげるようにしましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ふぁみまる編集部

今まで犬を始め、フェレット・ハムスター・カメ・インコなどさまざまなペットを飼育してきました。現在は、ジャックラッセルテリアと雑種の2匹を可愛がっています。趣味は愛犬たちとの旅行です。 このメディアでは、多くの飼い主の方々の不安や疑問・困っていることを一緒に解決していきたいと考えています。