老犬の突然の痙攣発作!飼い主がとるべき対応!

老犬に突然痙攣(けいれん)が起きたとしたら、とても驚き戸惑ってしまう飼い主が多いのではないでしょうか。完全にパニックに陥ってしまっても不思議ではない状況です。

この記事はそんな状況に直面してしまった飼い主に向けて、とるべき対応を解説します。

老犬の突然の痙攣!飼い主がとるべき対応は?

痙攣とは、動物の意識の外で筋肉が強く収縮することです。代表的な様子は、犬かきのように足をバタバタさせる、体中を震わせる、体を弓なりに反らすなどがあがります。正常な意識がないことも多いでしょう。

痙攣は生命に関わる緊急性が高い症状の1つです。決して自宅で様子をみられる状況ではなく、直ぐに動物病院に連れて行く準備をしましょう。動物病院に連れていく最中、あるいはその準備を進めながら飼い主がとるべき対応には以下のようなものがあります。

  • 頭部を床や壁などに打ち付けないよう保護をする。
  • 噛まれないよう注意する。
  • 筋肉が発する熱で体温が異常に上昇することもあるため、なるべく周囲を涼しく保つ。
  • 明らかに体温が40℃以上ありそうなら、からだに水をかけ、風をあてる。
  • 獣医師に痙攣中の様子や持続時間を正確に伝えられるように、動画を撮影する。
  • 痙攣がおさまった後の様子も観察する(ボーッとしていた、眼がまわっていたなど)。
  • 誤食の痕跡がないか周囲を見渡す。

特殊なケースではありますが、糖尿病治療中にインスリンの量を打ちすぎたことがわかっている場合には、低血糖による痙攣が疑われます。コーヒーに入れるガムシロップを口に含ませると良いでしょう。

実際に動物病院に連れていくタイミングとしては、痙攣が治まってからがベストですが、5分以内に痙攣が治まらないようであれば怪我に注意しつつ、そのまま連れて行きましょう。

動物病院で行う処置

動物病院に着いてまず行うことは受付スタッフに「痙攣という緊急性の高い症状が出た」と伝えることです。診察の順番を早めるなどの対応をとってもらえることもあります。獣医師が行う処置には以下のようなものがあります。

  • 動物病院到着時点でも痙攣が続いている場合は、検査は後回しにして各種薬剤の投与や酸素吸入などの緊急治療を行うことが多い。
  • 検査はまず血液検査を幅広い項目に渡って行うことが多い。
  • 獣医師が必要と判断すれば、安全に検査を行えるかどうか動物の状態をみながら超音波検査やX線検査に進む。
  • 最終的にはCT検査やMRI検査が行われることも多いが、それらは全身麻酔のリスクを伴い、費用も高額となることから、実施するかどうかまで含めて飼い主と相談しながら進めていく。

動物病院到着時点でも痙攣が続いている場合、その対応はとにかくスピードが命となります。問診についてもスピードを重視しますので、飼い主側も獣医師に的確に症状を伝えられるように動画を撮影したり、伝えたい情報を予め整理したりしておくのがおすすめです。

痙攣=てんかんは大間違い!

飼い主がよく持っている誤解の1つが、「痙攣しているから、てんかん(脳神経の異常興奮を起こす病気)かな?」という思いこみです。「痙攣」の原因は多岐にわたり、俗にいう「てんかん」、専門的にいえば「特発性てんかん」というのはあくまでもその中の1つにしか過ぎません。以下に、痙攣を起こす代表的な原因と簡単な解説を記します。

<痙攣を起こす代表的な原因>

  • 低血糖:糖尿病のインスリン治療中に起きるケースが多い。
  • 尿毒症:慢性腎臓病の末期や、中毒物質の誤食などによっておきる急性腎不全などでからだの老廃物を尿中に排泄できなくなっている状態。
  • 高アンモニア血症:肝不全を発症し、からだの老廃物を肝臓で分解できなくなった状態。
  • 熱中症:自分で体温調節をしづらい短頭種や寝たきりの犬の場合は特に注意が必要。
  • 脳腫瘍:CT、MRIを行わないと診断できない。
  • 特発性てんかん:俗にいう「てんかん」。

「特発性てんかん」とは考えうる全ての検査をしても、特定の原因が確認されないときにつけられる診断名です。飼い主が自宅で見当をつけることは不可能ですし、獣医師であっても検査をせずに確定診断をつけることは不可能です。必ず動物病院で検査を受けさせるようにしましょう。

まとめ

痙攣は専門知識を持った人間による緊急検査および治療が必要な、命に関わるとても危険な症状です。万が一、痙攣が起きたときに駆け込める病院を日頃からリストアップしておくとよいですね。普段通っている病院だけでなく、もっと家に近い病院や、かかりつけが対応できない深夜や早朝の時間帯に駆け込める病院もリストに加えておけると安心でしょう。

ABOUTこの記事をかいた人

今まで犬を始め、フェレット・ハムスター・カメ・インコなどさまざまなペットを飼育してきました。現在は、ジャックラッセルテリアと雑種の2匹を可愛がっています。趣味は愛犬たちとの旅行です。 このメディアでは、多くの飼い主の方々の不安や疑問・困っていることを一緒に解決していきたいと考えています。