老犬になってもトイレトレーニングは可能です。散歩だけでしかしない、室内だけでしかしないと、いろいろな場面で不便に感じるもの。そこで、ペットシーツに排泄することを覚えると、出かけられないときや、逆に出かけたときにも安心です。また、排泄物のチェックもできるようになるでしょう。
老犬のトレーニングのポイントは飼い主さんが焦らないこと、そして叱らないこと。これを必ず念頭においてください。
目次
老犬のトイレトレーニングのメリット
老犬になってから、トイレトレーニングをすることにはいくつかのメリットがあります。介護が必要な老犬の場合は、確かに時間はかかってしまいますが、トレーニングを始めようと思う飼い主さんは、一緒に頑張りましょう。
散歩に行かなくても家でできるので悪天候でも安心
外でしかトイレをしない犬、実は結構多いものです。ですが、老犬になっても悪天候の中、お散歩に連れ出さなくてはなりません。それも1日に数回は行かなければなりません。しかし、室内でトイレができるようにトレーニングするとその必要がなくなり、雨で汚れたり濡れたりすることがなくなります。
具合が悪いとき、散歩に出なくても排泄できる
飼い主さんも犬も、具合が悪い中わざわざ外に行かなければならないという事態も室内でのトレーニングで防ぐことができます。
外でしかしない犬には、多くのデメリットがあるということです。
家でしかしない老犬も、出先で排泄できる
どこかに一緒に連れて行ったときやマナーが必要な場所など、家でしかしない犬は、何時間もおしっこを我慢してしまい、病気になってしまうことがあります。
そんな犬にとって、出先でトイレをできるように教えておくととても楽になります。おしっこを我慢するのは、とても良くないことです。愛犬が安心して排泄できるようにトレーニングしてあげましょう。
排泄物から体調をチェックできる
外だとおしっこをしたら水で流してしまいます。室内でしたときはそのおしっこの色がおかしくないかなど、おしっこの異常の有無を確認することが可能です。
老犬のトイレトレーニング方法
それでは、いざトイレトレーニングを開始しようと思っても、実際どのようにすれば良いのでしょうか。
ペットシーツにさせるのが便利
最初はトイレの場所やシーツですることを覚えるために、トイレの面積を多く取ります。始めはスーパーワイドやワイドサイズのペットシーツを使用すると良いでしょう。
できていく度に少しずつトイレの面積を縮めていき、最終的にトイレを設置したい場所にペットシーツを1枚敷き、排泄できるようにトレーニングしていきましょう。
室内や庭にペットシーツを敷いたサークル(ケージ)を置く
始めはサークルや枠など、囲いがないとなかなか上手にトレーニングができません。トイレの場所を認識させるためにも囲った中にペットシーツを敷き詰めましょう。
サークルや枠などは、老犬がケガをしてしまうことがないように、安全性の高いものを使用してください。
朝一番や、食後にサークル(ケージ)に入れる
サークルや枠の設置ができたら、いよいよトレーニング開始です。排泄するタイミングがある程度決まっている犬であれば、食後や朝一など排泄するタイミングでトイレサークルに入れます。なるべく用を足すまで根気に負けず出さないようにしましょう。
「ちーち」「ワンツー」など声かけをする
サークルに入れたら催している間、掛け声をずっとかけておきます。用を足している最中も褒めるのをぐっと我慢して掛け声を優先させます。
排泄できたらほめる
サークル内で排泄ができたら、終わった瞬間に大げさに褒めましょう。もちろんご褒美をあげるとより効果的です。そして、サークルから出してあげ、また催しそうになったときにサークル内に入れてこの繰り返しになります。
老犬のトイレトレーニングポイント
子犬と比べて介護が必要な老犬は、排泄回数が少なかったり、多少の我慢をしてしまうこともあります。トレーニングのタイミングが少なく、頭の回転も鈍くなり始めている老犬のトレーニングはどうしても時間がかかってしまいます。気長にゆっくりと進めていきましょう。
うまくいかなくても焦らない
犬も人間も同様で、始めからうまくできないのが当たり前です。焦ってはいけません。パートナーとペースを合わせて、気長にトレーニングをしていきましょう。
叱ったり叩いたりは逆効果
失敗した場合は叱ってはいけません。叩くのはもっての他ですが、どちらも逆効果になります。失敗してしまったときは無言で片付けましょう。無視されていることが犬にとって1番の罰になるのです。
声かけの言葉は統一する
声かけは必ず同じ言葉でおこなってください。家族数人が居ても声かけの言葉は必ず全員同じにしましょう。
サークル(ケージ)でするまで散歩に出さない
サークル内で排泄ができるまでぐっと我慢し、お散歩に出さないようにしましょう。飼い主の根気もトレーニングには必要です。
おしっこの匂いがついたペットシーツをサークルに置く
まっさらな場所ではトイレだという認識ができないワンちゃんがたくさんいます。そういった場合は自分のおしっこの匂いがついたシーツをトイレ内に置いておきます。それを嗅ぐことで、自分のトイレだということを確認させてあげるのです。
どうしてもうまくいかないときは、専門家に相談
気長にやっていても、どうしてもうまく行かないときは、獣医師など専門家に相談してみるのも1つの方法です。トレーニングには飼い主のケアも必要です。あまりに大変であれば思い詰めず、相談してみると良いでしょう。
排泄の回数が多かったり、おしっこの色がおかしいなど、少しでもおかしいなと思った場合も、獣医師など専門家に相談してみてください。腎臓病などの病気が隠れている可能性もあります。
老犬の尿漏れについては、こちらの記事で紹介しています。
老犬の尿漏れが気になる!原因になる病気と治療法を解説
まとめ:老犬にもトイレトレーニングはできる!
老犬でもあきらめずにトイレトレーニングをすると、メリットがたくさんあります。ワンちゃん自身も排泄を我慢しなくてすみます。
また、健康チェックもやりやすく、これはとっても大事なこと。始めからスパッとうまくいくと思わず、ゆっくりと焦らないでトレーニングしていくことが求められます。あまり無理せず無理させず、パートナーとペースを合わせてトレーニングしていきましょう。