老犬の介護にはどんなグッズが必要?用途ごとに解説!

老犬の介護用品

近年、犬の寿命が延びて高齢化が進んできたことに伴い、さまざまな介護用品が市販されるようになってきています。
人間の介護と同じように、老犬の介護も大変な重労働でありご家族には非常に大きな負担がかかります。その負担を少しでも和らげるために、介護用品を活用することは非常に有効です。
この記事では介護用品を用途別に紹介しつつ、どのような介護が必要になってくるのか解説します。

歩行の補助が必要な老犬に!

犬も人間と同じように、加齢とともに筋肉量が低下していくほか、関節炎を発症する犬も増え、長距離の散歩を嫌がるようになる老犬が多いです。
嫌がるからと言って、散歩をしないでいると筋肉はどんどん落ちていき、関節の可動域も狭まっていきます。さらに歩くことすら嫌がるようになるという悪循環に陥ってしまいます。

歩行補助グッズを用いて、無理のない範囲で少しずつでも運動させていくことが健康寿命を延ばす秘訣です。さらには椎間板ヘルニアなどによって麻痺が残り、歩行ができなくなる犬も多いでしょう。そのような場合にも、下で解説するような歩行補助グッズを使ってあげることで愛犬の生活の質は飛躍的に改善されるでしょう。

補助ハーネス

飼い主がハーネスを装着した犬を吊り下げるようにして使い、老犬でも自重を支えやすいようにサポートしてあげられます。
気軽に使いやすい反面、人間が犬の体重を肩代わりする必要があります。したがって女性や子供が使いづらい、あるいは大型犬には使いづらいという欠点があります。しかし比較的安価であり、特別なサイズ合わせなども不要のため小~中型犬で取り入れやすいのは長所でしょう。

犬用車いす

さまざまなタイプが市販されている他、オーダーメイドに対応している業者もあります。
事故や病気によって前足、あるいは後ろ足が全く動かなくなった犬の生活の質を劇的に改善してあげることができます。
ハーネスとは違い、家の中などで飼い主がつきっきりでなくとも犬自身の意思であちこちと行けるようになるのが大きな利点です。

寝たきりの老犬の介護に!

寝たきりの老犬

さまざまな原因でからだの麻痺や、重い病気によって立ち上がれなくなる犬も少なくありません。この章では、寝たきりになった犬の介護に役立つグッズを紹介します。

床ずれ防止マット・クッション

寝たきりの犬の介護で最重要となるのが「床ずれ」の防止です。
床ずれとは、一定の部位に持続的な圧力が加わることで血流が滞り、その部位が壊死してしまうことです。
床ずれは重症化すると骨が露出するまで傷が深くなってしまい、感染症などが発生すれば命を脅かします。そうでなくとも犬の生活の質を大きく悪化させることは間違いありません。

専用のマットやクッションを用いて体圧を分散させることが床ずれ防止の基本であり、必須といえます。ただし、一度できてしまった床ずれを治す効果はありません。既にできてしまった床ずれは必ず動物病院で治療を受けましょう。
また、これらのグッズを用いても定期的に寝返りをうたせてあげる作業は必要です。とはいえ、寝たきりの老犬に定期的に寝返りをうたせる作業は、ご家族にとって最も負担に思うことが多い部分です。これらのグッズは、その作業が必要とされる間隔をのばすことが可能であり、家族の負担を大きく軽減することができるでしょう。

流動食

病気などで極端に体力が落ちている場合は、自力で食事がとれなくなることもあります。その場合は、飼い主が口の中に食事を入れてあげることが必要です。
流動食を用いれば、バランス良く栄養を補給することが可能になります。ただし、誤嚥には十分な注意が必要となります。
動物病院では無麻酔でカテーテルチューブを鼻から胃に通すこともでき、そのチューブを通して給餌することで誤嚥のリスクを減らせます。相談することも検討してみてはいかがでしょうか。

認知症の老犬の介護に!

犬にも人間と同じように、認知症が存在します。
認知症の症状自体を治すことはできないので、認知症の老犬がケガなどしないように周囲の環境を整えてあげるという発想が大切となります。

円環状のサークル

認知症を発症した場合、同じ所をグルグルまわり続ける「徘徊」や、バック(後ずさり)ができなくなるといった様子がみられることがあります。

一般的な四角形のサークルでは、老犬が隅っこにはまってその場から動けなくなってしまうこともあります。円環状のサークルを用意して、認知症の犬がはまりこんでしまうようなコーナーをなくしてあげるのがおすすめです。

コーナーガード・クッション

認知症の犬は転倒したり、徘徊時に家具の角にぶつかったりしてケガをするリスクが高まります。
家具の角を保護するグッズを用いて、ケガを防止してあげることが大切です。先述の通り認知症の症状の1つに後ずさりができなくなるというものがあります。これにより棚と棚の間などに犬が入りこんでしまって動けなくなることが起きる可能性もあります。こういったことを防ぐために、市販されている家具の隙間をふさぐ製品など積極的に活用しましょう。

まとめ

老犬の介護

老犬の日常をサポートできる介護用品は、さまざまなものが売られています。
どのような生活をしているのかをチェックしつつ、飼い主としてサポートできることは何かないか考えてみてはいかがでしょうか。
愛犬の負担を考えつつ、少しでも快適な環境を作ってあげてみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

ふぁみまる編集部

今まで犬を始め、フェレット・ハムスター・カメ・インコなどさまざまなペットを飼育してきました。現在は、ジャックラッセルテリアと雑種の2匹を可愛がっています。趣味は愛犬たちとの旅行です。 このメディアでは、多くの飼い主の方々の不安や疑問・困っていることを一緒に解決していきたいと考えています。