ハムスターの平均寿命は2~3年程度といわれており、思っていたよりも早くお別れが訪れることも多くあります。
しかし、亡くなってしまってから「このあとの流れは?」「ハムスターは火葬できるの?」と慌ててしまうと、大切なハムスターとのお別れに集中できず、後悔が残ってしまうかもしれません。そうならないためには、ハムスターの葬儀について事前に把握することが大切です。
そこで、この記事ではハムスターが亡くなったあとの流れやペット火葬について、供養方法、費用などを詳しく解説します。
目次
ハムスターは火葬できる?
犬や猫などの葬儀方法として、ペット火葬を選択する飼い主さんは増えています。しかし、「ハムスターも火葬できる?」と疑問に思っている飼い主さんも多いでしょう。
結論からいうと、ハムスターも火葬することが可能です。ペット火葬業者に依頼して、火葬してもらいましょう。のちほど他の供養についても解説しますので、比較して後悔のない方法を選んでください。
自宅での火葬は法律上、禁止されている
ハムスターのペット火葬はできるものの、飼い主自身が自宅で火葬することは禁止されています。
ペットの遺体は、廃棄物処理法により「一般廃棄物」と規定されているため、「一般廃棄物処理基準」を守って供養することが必要です。その中で、自宅や敷地内での火葬(野外焼却)は認められていません。
ハムスターを火葬したい場合は、必ずペット火葬業者に依頼しましょう。
関連記事:自宅でペット火葬ができない理由とは?依頼先や選び方を解説
ハムスターを供養する方法
ここでは、火葬も含めたハムスターの供養方法を解説します。
ペット火葬に依頼する
専門のペット火葬業者に依頼して、ペット火葬を行う方法です。ペット火葬にも、「ペット霊園での火葬」と「訪問火葬」の2つがあります。
● ペット霊園での火葬
飼い主がハムスターの遺体を霊園まで持ち運び、火葬する方法です。火葬後はそのまま遺骨を供養してもらうことが可能な一方、移動の時間や負担がかかります。
● 訪問火葬
火葬炉を搭載した火葬車で自宅まで迎えに来たあと、車内で火葬する方法です。飼い主の移動の負担がかからず、スピーディーな対応が可能です。ただし、悪質な業者もいるため、信頼できる業者を見極めることが大切です。
関連記事:ペット火葬車とは?メリット・デメリットや訪問火葬の選び方を解説
関連記事:ペット火葬車によくあるトラブルとは?業者の選び方と対策を解説
私有地への埋葬・プランター葬を行う
私有地の庭や、庭がない場合にはプランターにペットの遺体を埋葬します。
この方法のメリットには、以下の3つが挙げられます。
● 自宅ですぐに行えること
● 費用がかからないこと
● 花を咲かせられるため供養につながること
メリットだけでなく、デメリットもあります。以下のデメリットも考慮したうえで検討しましょう。
● 遺体が分解されるのに、1年以上の時間がかかる場合がある
● 野鳥に遺体を掘り返されてしまう可能性がある
● 転居の際に、埋葬した土の行方について検討する必要がある
ごみ処理センターに依頼する
「一般廃棄物」として、自治体のごみ処理センターに焼却を依頼する方法です。
ただしごみとして処理されるため、「供養」を望む飼い主さんは依頼しない方が良いでしょう。原則、遺骨の返却もありません。
ハムスターのペット火葬の種類と費用相場
ここでは、一般的な火葬プランの種類と費用相場を解説します。
合同火葬
合同火葬とは、他のペットの遺体と一緒に火葬するプランです。そのため、遺骨の返却はありません。
できる限り金額を抑えたいという飼い主さんや、遺骨の返却を望まない飼い主さんに適しています。
個別一任火葬
個別一任火葬とは、ペットごとに火葬を行うプランです。遺体をスタッフに引き渡した後はスタッフに一任するため、火葬時の立会いはできません。
返骨もプランに含まれているため、ハムスターの遺骨を自分で埋葬したい飼い主さんにおすすめです。
個別立ち会い火葬
個別立ち会い火葬とは、ペットごとに火葬を行うプランです。また、火葬時に立ち会うことが可能です。
火葬にかかる費用が高くなっても、人のお葬式に近い形で供養したい飼い主さんにおすすめです。
関連記事:ペット火葬は立ち会いできるの?知っておきたい立ち会い火葬のこと
ハムスターがなくなってから供養までの流れ
ここでは、ハムスターが亡くなってから供養までの流れを解説します。
1.冬眠ではないかどうかを確認する
ハムスターは、気温が10℃以下になると冬眠することがあります。そのため、まずは呼吸を確かめて、亡くなっているかどうかを確認しましょう。
2.姿勢を整える
亡くなっていることが確認できたら、死後硬直する前に姿勢を整えてあげましょう。目が開いていたら、優しく瞼を閉じてあげてください。
3.からだを冷やす
姿勢を整えたら、箱の中にタオルを敷いて、ハムスターの遺体を寝かせてあげます。
その際には腐敗を遅らせるために、保冷剤を入れてからだを冷やしましょう。葬儀までの間、冷暗所にて安置します。
4.葬儀業者に依頼する
決めておいた葬儀方法にてハムスターを供養します。
ペット火葬に依頼する際には、葬儀業者に依頼しましょう。訪問火葬であれば、24時間電話での対応が可能な業者やWebから依頼できる業者もあるため、時間帯に関わらず依頼できます。
腐敗が進行する前に火葬してあげられるよう、葬儀方法や葬儀業者は事前に決めておくことがおすすめです。
5.火葬後、供養する
火葬後は、ハムスターを供養してあげましょう。最近では、自宅での供養の他にもペット納骨堂への納骨、ペット霊園にお墓を建てるなどさまざまな方法があります。
大切なハムスターが安心して眠れるように、慎重に選択しましょう。
関連記事:ペット火葬は立ち会いできるの?知っておきたい立ち会い火葬のこと
まとめ
この記事では、ハムスターがなくなった後の流れやペット火葬について、供養方法、費用などを解説しました。
ともに過ごしてきた大切なペットとの別れは、後悔のないように行うことが大切です。ペット火葬であれば、人のお葬式に近い形であるため、手厚く供養できます。また訪問火葬であれば、忙しい方や移動が難しい方も安心してお別れに集中できるでしょう。
「ペットの旅立ち」は、これまで数多くのペットとのお別れをサポートしてきた訪問火葬サービス会社です。
ペットとのお別れに直面した飼い主さんに寄り添ったサポートを心がけています。24時間365日、いつでも無料相談を受け付けていますので、まずはお気軽にご相談ください。