老猫の食べやすい食器の選び方とは?ポイント3つを解説!

エサと食器

猫はとてもグルメで食の好みがはっきりしており、嗅覚もとても鋭い動物です。出されたフードがお気に召さなければ、健康を害するまで頑なに食べないことも珍しくありません。そんなグルメな猫という動物種ですが、食材だけではなく、食器にまでこだわりがあることも多いです。この記事では、老猫の食器の選び方について3つのポイントに分けてご紹介します。

ポイントその1丨高さ

第一に、「高さ」に注目してみましょう。首を曲げずとも、少し頭を下げるだけで食器の最も深いところにあるフードに口が届く高さが理想的です。食器があまりに低いと首を深く折り曲げなければならないために食べづらく、時にはむせてしまうこともあります。

少し高めがおすすめ

特に巨大食道症など誤嚥のリスクが高い病気を持っている猫は少し高めがおすすめです。かかりつけの獣医師に相談してみましょう。

他の視点からも、食器は少し高めがおすすめと言えます。猫は年齢を重ねるにつれて慢性関節炎を発症する可能性が飛躍的に高まっていく動物です。つまり老猫は各関節に痛みを抱えている場合も多く、首を曲げる姿勢を苦痛に感じる猫も多いでしょう。生活の質を保つためにも、あまり首を曲げずにすむ少し高めの食器が適していると考えられます。

お試し期間を設けよう

ただし、猫は急激な変化を嫌う性質を持っています。今まで低い皿でしか食べてこなかった猫は、急に高さを変えると食べなくなることもあります。低い皿を使っている場合は、新しい皿を購入する前に、雑誌を下に敷いて高くしてみるなどしてお試し期間を作ってみると良いかもしれません。

ポイントその2丨形・大きさ

エサを食べる猫

次に注目したいのは、「形・大きさ」です。顔がすっぽり隠れるような深い皿はフチにヒゲが当たることが多く、それを嫌う猫もいるので避けたほうが無難です。ヒゲがお皿に当たらないような形・大きさを選んであげましょう。

深さにも要注意!

食器の底は平べったいよりはカーブを描いているもののほうが適しています。底が平べったいと隅にあるフードを食べづらい場合が多いためです。 ただしエキゾチック・ショートヘアに代表されるような、いわゆる「顔ぺちゃ」な猫種は例外です。こういった猫種は他の猫種よりも浅くて平べったい皿のほうが食べやすいようです。

食器の安定性

食器が軽すぎたり、不安定だったりすると、お皿をひっくり返してしまったり、食べている間に動いてしまって食べづらかったりすることがあります。猫がぺろぺろとしていても動かない程度の適度な重みがあり、安定感のある形・大きさのものがおすすめです。

ポイントその3丨素材

見つめる猫

最後に、「素材」を意識して食器を選んでみましょう。現在ではさまざまな素材の食器が市販されるようになり、それぞれの猫の好みに合わせて素材を選んであげられる時代になってきました。

猫の食器に用いられる素材はプラスチック・ステンレス・陶磁器の3種類が代表的です。

プラスチック

プラスチックは安価で割れないという利点がありますが、細かいキズがつきやすいために表面の汚れを落としづらく、清潔を保ちづらいという欠点があります。プラスチック素材を選ぶ場合には、日頃から念入りに洗浄し、時には台所用ハイターで消毒するといったメンテナンスの手間がかかります。

またプラスチック特有の臭いを嫌う猫もいるので、注意して観察してあげましょう。

ステンレス

ステンレスは、軽くて丈夫で割れることもなく、比較的安価に購入することができます。一方でステンレスの金属臭を嫌う猫は多く、特に置き水用の食器には適しません。膀胱炎の既往歴があったり、慢性腎臓病を患っていたりして、たくさん水を飲んでほしい猫には、避けたほうが良いでしょう。

陶磁器

3種類の中で最も猫の好き嫌いが分かれづらいのが、陶磁器素材の食器です。臭いうつりが発生しないため、長時間の置きエサ、置き水用の食器にも最適です。プラスチックなどと比べて食器表面の清潔も保ちやすく、メンテナンスが楽という利点もあります。

他の素材に比べて適度な重みがあるために安定感にも優れています。利点が多い素材といえます。ただし他の素材と異なり割れてしまうリスクがありますので、落下の危険がある場所での使用には適していません。

食器を使う場所や状況、猫の好みなどを考えて素材の異なる食器を使い分けられると理想的ですね。

まとめ

以上のポイントをおさえれば、大半の猫が好む皿を選べるはずです。ただし、中には金属臭を好んだりする風変わりな猫もいたりします。最終的にはそれぞれの猫のお気に召すかが大切という視点を忘れずに、柔軟にいろいろな食器選びを楽しんでみてくださいね。また猫は変化を嫌う習性を持ちます。食器を変えるときは、ひとまず新旧両方の食器を置いておき、猫の反応を観察してみると良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ふぁみまる編集部

今まで犬を始め、フェレット・ハムスター・カメ・インコなどさまざまなペットを飼育してきました。現在は、ジャックラッセルテリアと雑種の2匹を可愛がっています。趣味は愛犬たちとの旅行です。 このメディアでは、多くの飼い主の方々の不安や疑問・困っていることを一緒に解決していきたいと考えています。