特に病気ではないのに、老犬の食欲が落ちた、お水をあまり飲まないというときはウェットフードを食べさせてみませんか?
ウェットフードなら食べやすく、栄養補給と水分補給ができます。またドライフードを毎日ふやかすのは大変ですが、ウェットフードなら手間がかかりません。
そこで今回は、老犬にウェットフードを与えるときの注意点を解説します。また、老犬におすすめのウェットフードを3点、ご紹介するので、ウェットフード選びの参考にしてください。
目次
老犬にウェットフードを与えるメリット
ウェットフードは食欲の落ちた老犬、ドライフードが食べにくくなった老犬にさまざまなメリットがあります。
食べやすい
歯が弱っていてドライフードを食べるのがつらい犬も、ウェットフードなら楽に食べることができます。また総合栄養食のドライフードにウェットフードを、スープのようにかけて与えても食べやすくなるでしょう。
飲み込みやすい
飲み込む力が衰えてきた老犬も、ウェットフードなら水分が多く含まれているため、飲み込みやすくなります。誤嚥しないよう、からだを起こして食べさせてあげてください。
水分補給ができる
夏場や病中病後の水分補給が、ウェットフードでできます。お水をなかなか飲んでくれないときも、ウェットフードを食べれば安心。万が一の災害時にお水が少なくなっても、ウェットフードがあればある程度水分補給が可能です。
飼い主の負担が減る
老犬が食べやすいようにドライフードをふやかしたり、つぶしたりして与えている飼い主さんも多いでしょう。毎食ではなかなか大変ですが、ウェットフードを食べさせることで、お互いの負担を減らすことが可能です。寝たきりの犬にフードをシリンジ(針なし注射器)で与えるときも、もともとペースト状のウェットフードなら扱いやすくなります。
老犬にウェットフードを与えるときの注意点
犬がおいしく食べられるように、ウェットフードを与えるときは次のことに注意しましょう。
フードを変えるときは少しずつ
今まで食べていたフードから、いきなりすべてウェットフードに変えてしまうと下痢をすることがあります。フードを変えるときは「元のフードを8割+新しいフードを2割」など、犬の様子を見ながら少しずつ変えていきましょう。トッピングの際も、少量から始めてください。
封を開けたら早めに食べきる
ウェットフードは水分が多く、出しっぱなしにすると傷んでしまいます。お皿に出して、犬が残した分は処分してください。パッケージに残ったものは、しっかり封をして冷蔵庫に保存して、1日で食べきるようにしましょう。
食いつきが悪いときは温めて
ウェットフードにしてもあまり食べないときは、ちょっと温めてみましょう。老犬になると嗅覚が衰えて食いつきが悪くなることがあります。温めるとフードの香りがたって、食欲をそそります。温めすぎると、口の中をやけどするので気を付けてください。温めてもあまり食べない、どうも様子がおかしい、そんな場合は、動物病院を受診しましょう。
おすすめ老犬用ウェットフード
老犬におすすめのウェットフードを3点紹介します。ウェットフードを中心に与えるなら「総合栄養食」を選びましょう。「一般食」と表記されたものは、トッピングに使います。
栄養がかたよってしまうので、一般食だけを与えないようにしましょう。
ロイヤルカナンロイヤルカナン ドッグウェット
栄養バランスが取れた総合栄養食ウェットフードです。ダックスフンド・チワワ・プードルの犬種ごとに特別設計されているので、この犬種の老犬におすすめ。ドライフードにトッピングしてもいいでしょう。
出典: PEPPY
ロイネス 犬用 (7歳以上用)
老犬に配慮された総合栄養食ウェットフードです。食欲の落ちた子、お腹の弱い子におすすめ。オメガ3脂肪酸や緑黄色野菜、良質の動物性たんぱく質がバランスよく含まれています。じゃがいもが入っていますが、穀物は不使用。鶏ガラスープの香りが老犬の食欲をそそります。国内の工場製造です。
出典: PEPPY
フォルツァ10ドッグ アクティウェット
老犬が食べやすいパテタイプの総合栄養食ウェットフード。イタリア製です。喉にも詰まりにくいなめらかさが特徴になっています。アイスランドの天然サーモンがたんぱく源です。デルモとインテスティナルの2種類があります。
デルモはジャガイモ入りで穀物は使っていません。皮膚や被毛の健康維持に配慮し、植物由来成分を閉じ込めたマイクロカプセル入りです。インテスティナルは胃腸の健康維持に配慮。マイクロカプセルに植物由来成分を閉じ込め、さらにプロバイオティクスも入っています。
出典: PEPPY
まとめ:ウェットフードは老犬にも飼い主さんにもメリットたくさん
ウェットフードは噛む力が衰えた老犬が食べやすく、飲み込みやすいというメリットがあります。夏場や食欲が落ちた際は、水分補給としてもおすすめです。またドライフードをいつもふやかしていた飼い主さんの手間も省くことができます。
今までのフードからウェットフードに変えるときは、老犬の様子を見ながら少しずつにしましょう。温めると香りが立って食欲をそそるので、食いつきが良くないときは試してみてください。ただし、あまりにも食べないときは動物病院を受診しましょう。