老犬もお風呂に入れてからだを清潔に保つことが大切です。血行が良くなったり、毛玉ができたりするのを防いだり、しこりを見つけやすくなったりとメリットもたくさんあります。
しかし、犬のからだに負担をかけないようにおこなうことが重要です。負担をかけないようにするために便利グッズなどたくさん発売されています。
この記事では、老犬が少ない負担で清潔に過ごす方法、便利グッズなどをご紹介します。
目次
老犬のお風呂は必要!メリットと注意点
老犬にもお風呂はとっても大切なケア。しかし、老犬だからこその注意点もたくさんあります。ここでは、お風呂のメリットと注意点を見ていきましょう。
皮膚や被毛を清潔に保つ
犬も人間と同様、皮膚や被毛を清潔に保つためにお風呂に入れることが必須です。月に1回の目安でお風呂に入れましょう。脂っぽいなと感じる犬はもっと頻繁に入れます。老犬でもそれは同じです。
からだに触れることでしこりなども見つけやすくなる
シャンプー中は全身をくまなく触ります。その際、新しくできたデキモノやしこりの発見が早くできるというメリットがあります。早期発見は早期治療への第一歩です。
心臓病など持病のある老犬は獣医師に相談
心臓病や痙攣発作など、持病がある場合は必ず獣医師に相談しましょう。特に心臓が悪い犬がトリミング中やお風呂中に亡くなってしまうことは、実は少なくないのです。その日は調子が良くても、必ず獣医師の指示を仰ぎましょう。
体調不良では無理をしない
何か少しでも体調に不安なことがある場合は、無理して入れないことです。人間もそうですが、歳を取るとからだに多少の不調が出てくるのも当たり前の話。犬にとってもお風呂はとても体力を使い、疲れてしまう行為です。体調が優れないときには、わざわざ疲れさせるようなことは控えましょう。
負担を減らすポイント
では、実際に負担を減らすためにはどうしたら良いのでしょうか。実践できる簡単なことから始めていきましょう。
顔や耳など汚れやすいところはこまめにお手入れ
顔や耳などを洗う際、あまりにも汚れているとお風呂の時間が長くなってしまい、結果的に老犬にとってかなりの負担になってしまいます。
それを少しでも減らすために、汚れやすい顔や耳などは日々お手入れをしておくと良いでしょう。そうすると、全身を洗うとき時間短縮につながります。
体調不良のときはドライシャンプーを利用
体調が優れないときは、お風呂は控えることを解説しましたが、どうしても洗ってあげないといけない場合はドライシャンプーを使用してみてはいかがでしょうか。
ドライシャンプーとは、水を使わずにからだを洗えるお手入れ用品です。お散歩帰りに足を拭くのに使う飼い主さんが急増しています。
このように、気軽に使えるシャンプーもたくさん販売されています。
温度はぬるめで設定
犬を洗うお湯は、温度を暑くしすぎないこと、これがとても基本的で大事なことです。
また、いきなり冷たい水をかけてしまうと、心臓がびっくりして発作を起こしてしまうことがありますので、必ずぬるいお湯を足元から少しずつかけていきましょう。
洗うとき、無理に立たせないことも大切
ただでさえ疲れてしまうシャンプーは、早く済ませることもとても大切ですが、愛犬にとって楽で自然な体勢を取らせてあげることも重要です。
もちろん、多少は姿勢を崩さないと全身が洗えないので、無理はさせてしまいますが、やりやすさを優先して愛犬の体勢を崩すのはやめてください。
老犬のお風呂は便利グッズを使おう
現在では、愛犬のお風呂にもとても便利なグッズがたくさん出ています。その一部をご紹介します。ぜひ調べてみてくださいね。
お風呂場や洗面所はマットを敷いて滑り止め
これも基本的なことですが、お風呂場や洗面所など、愛犬を洗う場所は必ずマットを敷いておこないましょう。足が滑って転ぶと大ケガにつながってしまいます。
ただでさえ滑りやすくなっている洗い場は、老犬の弱り気味の脚力では踏ん張れない可能性があります。事故は未然に防ぐことは基本ではありますが、忘れないようにしましょう。
泡切れのよいシャンプーを使う
また、すすぎの時間の短縮につながるのが、泡切れのよいシャンプー剤を使うことになります。シャンプー剤の種類はたくさんあります。その中で、今の愛犬にとって1番よいシャンプー剤を選んで少しでも負担を軽くしてあげましょう。
タオルドライには吸収のよいものを
超吸収のターバンタオルのようなものを使用すると、からだを乾かす時間をグッと縮めることができます。乾かしが甘いと皮膚炎になることもあるため、必ずしっかり乾かしてあげてください。
そのためには時間がかかってしまうのも仕方ありません。しかし、時間短縮の方法はたくさんあります。その1つであるタオルについても、ぜひ調べてみてくださいね。
両手があくドライヤーは楽
普通のドライヤーだと片手が塞がってしまいます。
そこで、ハンズフリードライヤーがおすすめです。
両手が開けば逃げてしまうのを防いだり、ブラッシングしたりしながらの時間短縮ドライングにつながりとても便利です。安いものではありませんが、1台あるととても便利に使用できます。
ドライヤーで乾かす際は、冷風と温風を調節しながら乾かしてあげてください。
出典: PEPPY
寝たきりの老犬のお風呂のコツ
老犬は老犬でも、要介護の犬をお風呂に入れる際、とても大変で不安が多いのではないでしょうか。あまり無理をせず、できる範囲でキレイにしてあげましょう。
汚れた下半身だけ洗う(すのこなどで運んでそのまま洗う)
寝たきりの犬は、下半身が排泄物などで汚れてしまうことが多いもの。
そんなときは、全身をお風呂に入れずに、バスタブに下半身だけを入れて、そっと洗ってあげましょう。体力の低下につながってしまうので、ドライヤーはしっかりとしてあげてください。
ペットシーツを敷いて部分洗い
お風呂場や洗い場まで移動できないような犬には、ペットシーツを敷いてその場で軽く汚れた部分だけを洗ってあげるとよいでしょう。
その際は、ペットボトルなどにぬるま湯を入れて、びっくりしないようにゆっくりかけていきます。
老犬の顔など、汚れが少ないところは、蒸しタオルを使うのもよいでしょう。
お尻周辺の毛をカットしておくと楽
排泄したときなどに、どうしても毛についてしまったりすると毎回負担をかけて部分洗いをしなくてはなりません。
それを少しでもなくすためには、お尻周辺の毛を短くカットしておいてあげましょう。ドライヤー時の時間短縮にもつながります。
まとめ:老犬のお風呂は負担を減らすことが大切!
老犬もお風呂に入れてからだを清潔にする必要があります。血行がよくなったり、毛玉ができるのを防いだり、しこりなどを見つけやすくなるというメリットがあります。
しかし、体調の優れない日や不安なことがある場合は無理に入れてはいけません。お風呂に入れる場合は負担をかけないようにすることが大切です。
そのためには、便利グッズを使うと、老犬も飼い主も負担が軽くなるので、ぜひ皆さんも愛犬のために検討してみてはいかがでしょうか。