愛犬がご飯を食べないことで頭を悩ませている飼い主は意外とたくさんいらっしゃいます。元気があり体調不良でもなさそうなら好き嫌いかもしれません。しかし、何日も食べなければさすがに心配になります。
犬がご飯を食べない理由はわがままなのか、何日ぐらいなら様子を見てもよいのか、対策方法について解説します。
目次
愛犬がご飯を食べないのはなぜ?
愛犬が残さずなんでも喜んで食べてくれればうれしいですよね。愛犬がドッグフードにすぐに飽きてしまい食べなくなる、選り好みが激しいために何を食べさせれば良いのかわからない。
そんなお悩みを抱えている飼い主もたくさんいらっしゃいます。愛犬がご飯を食べない理由は何でしょうか?
わがまま
愛犬がご飯を食べない理由で多いのはわがままです。よくあるきっかけは、愛犬が何らかの理由で食べなかったときに飼い主が心配して新しいフードを買ってきてくれたというケースです。
この状況を繰り返すと犬が学習し、食べなければまた新しいものを買ってきてくれると思うようになります。さらにおいしいもの、目新しいものへと要求が上がってしまい、キリがなくなります。
飼い主の心配が犬のわがままを助長する結果になってしまっているのです。
体調不良
お気に入りのおやつなら食べるという場合はわがままと判断することもありますが、おやつも食べないという場合は体調不良の可能性があります。また新しいおやつを購入し食べてれるか試そうとするより、早めに動物病院を受診したほうが良いでしょう。
何日までなら様子を見てもよいのか
お腹がすいたら食べるだろうと飼い主と犬が我慢比べをする場合があります。しかし、我慢比べにも限度があります。
食べなくても水さえ飲んでいたら1週間は大丈夫という考えの方もいらっしゃいます。とはいえ、水だけではエネルギー源がなく、低血糖になってしまう恐れもあります。
全く食べない状態が2日続いたら動物病院を受診しましょう。
食べないのはわがまま?体調不良?その見分け方
食べないのはわがままなのか本当に体調が悪いのか、判断が難しいですね。元気があればなおさらわかりにくくなります。わがままなのか体調不良なのかの見分け方を紹介します。
好きなものなら食べる
ドッグフードは食べなくても好きなものなら飛びついて食べる場合はわがままでしょう。
ドッグフードだけなら全く食べない場合でも、ドッグフードに好物をトッピングすればトッピングのみ食べる場合も同様にわがままです。
目新しいものは食べる
いつもと同じドッグフードには見向きもしないで、新しいドッグフードなら食べる場合はわがままでしょう。
おやつばかり食べるぐらいなら新しいドッグフードを買ってきて食べてもらおうとする飼い主がいらっしゃいます。実はこれはおすすめできないやり方です。
どうしてもの場合は、ドッグフードは同じものでトッピングのみ変えるかドッグフードもトッピングも2~3種類に絞りローテーションするかにしましょう。
食べなくなったら新しいものがもらえるという悪習慣から卒業することは重要です。
好きなものも食べない
好きなトッピングやおやつも食べない場合は体調不良が考えられます。この場合は様子を見ないで早急に動物病院を受診しましょう。
嘔吐や下痢などの何らかの症状が伴う場合は、投薬治療が行われます。特にほかの症状がない場合は、血液検査などを行うことで何らかの問題が見つかる場合があります。病気が見つかれば集中的に治療を行うことで、しっかり食べることができるようになるでしょう。
愛犬がご飯を食べないときの対策
では、実際にご飯を食べないときにはどのようにすればよいのでしょうか。家庭ですぐにできる対策をご紹介します。
空腹時間を作る
お腹がすかないと食欲はわきません。一食一食しっかり食べずに、ダラダラとおやつを食べると血糖値が下がらず空腹中枢が刺激されません。その結果、食欲がわかず食事時間に食べないという悪循環を招きます。
だらだら食べずに空腹時間を作りましょう。お腹がすいたら食べてくれるでしょう。
しっかり運動する
できれば1日に2回お散歩に行きましょう。しっかりと自分の足で歩くことが大切です。気分転換にもなりますし、血液循環が良くなることで新陳代謝も上がります。運動するとカロリーを消費しますので、お腹がすきやすくなります。
また、ボール遊びやとってこい遊びなど愛犬が好きな遊びをしっかり取り入れましょう。コミュニケーションも取れますし、運動不足の犬の肥満防止にもなります。
トッピングしてみる
わがままで食べない場合は、主食となるドッグフードはコロコロ変えない方が良いです。主食となるドッグフードは数種類に固定し、トッピングの工夫をしてみましょう。
食べない状態を見ているのはつらいですが、トッピングを色々変えるとそれも癖のようになってしまい食べなければもっとおいしいものがもらえると思ってしまいます。できるだけトッピングも数を絞りましょう。
ごはんを温める
ドッグフードを食べない場合、かおりを出すことをおすすめします。40度位の温度が1番食欲をそそるといわれています。お湯をかけてもよいですし、骨から取った鶏がらスープをフードにかけてもよいでしょう。
ドライフードを電子レンジで温めてもよいですが、温めすぎるとかおりが悪くなりますので、人肌程度の温度に温めるのも有効です。
時間がくればお皿を下げる
たとえフードを食べなかったとしても、時間がきたらいったんお皿を下げましょう。少しずつ食べたがる犬もいますが、食欲にムラがあったり、わがままで食べない場合はいったん下げて時間を空けてから食事にすることをおすすめします。
例えば朝の食事をとらなかった場合は、夕方まで待つようにしてもよいでしょう。おやつをあげるとお皿を下げた意味が半減してしまいます。
まとめ
犬が食事をとらない場合の理由と対策について解説しました。食事をとらないと心配になってしまい、おいしそうなものを色々あげたくなります。食べてくれると安心できますが、わがままを助長してしまうこともあります。
ご飯を食べないときには、わがままなのか体調不良なのかをしっかり見極め、それぞれに適した対応をしていきましょう。