「熱中症」に要注意

熱中症になりやすい時期は梅雨明けから9月くらいまでが最も多いです

人間と違い、ペットは肉球に汗腺があるだけで体温調節ができません。呼吸によって体温調節を行います。

そのため熱が体内にこもりやすくなります。

人もペットも熱中症対策が必要です。

原因

気温の高い場所、過度な運動によって発症します。元々汗腺がなく汗をかかないので、ハァハァと荒い呼吸で体温を下げようとします。

しかしこれは人間でいう炎天下でうちわであおぐレベルに過ぎません。ほとんど効果はなく、夏場の外出や室温管理など、十分な注意が必要です。

また、夏場に限らずシャンプー後のドライヤー使用時に熱によって引き起こされたり、冬場の暖房が効いた部屋で過剰に興奮することにより引き起こされることもあります。

他にも多湿な場合も注意が必要です。気温だけではなく湿度も気にすることも心がけましょう。

症状

熱中症は、41度を超える体温の上昇やからだが脱水することで、からだを構成する細胞がダメージを受け、様々な臓器障害が起こることによる全身性の疾患です。

心臓や血管などの循環器系に障害を発することで、低血圧やショック、不整脈などが起こります。

呼吸器系に障害を発すると、急性腎不全を起こし、脳や神経に障害が発すると脳浮腫、発作、昏睡を引き起こします。

胃腸などの消化器系に障害を発すると、下痢、嘔吐、消化管出血を引き起こします。

また、血を止める血液凝固系というシステムに障害を発することで全身性の出血傾向が引き起こされ、非常に危険な状態になります。

こんな様子は要注意

ぐったりして元気がない。

呼吸が荒い。

体温が高い。

歩行がふらつく。

よだれが大量に出る。

食欲不振。

下痢嘔吐。

予防と対策

熱中症の予防は飼い主にしかできません。

夏場は日中の外出は控え、長時間出歩くことも控えてください。

私たちが思っている以上に犬たちへのダメージは大きいものです。

水分補給をこまめに行い、クールネックや、水をかけられる霧吹きなどを用意するとより安心です。

太陽が出ている時の外出はNGですが、それでもどうしても外出する必要がある場合、薄手のシャツを一枚着せるのも有効です。

私たちも、夏場に直射日光が当たるよりも、日傘や1枚シャツを羽織ると涼しく感じます。特に毛色が濃い子は是非試してみてください。

車に乗る時は、先に車内を冷やしてから乗せるようにしましょう。ワクチンなどで病院に行く際、車内が熱いまま車に乗せ、エアコンが効いてくるまでの数分の間にぐったりなんてことも実際に起きています。

車内に置き去りにするのは絶対にNGです。夏場の車内は50度以上になります。5~10分で死亡するケースもあるので、短時間でも絶対に放置してはいけません。

また、熱中症は室内にいるから安心という訳ではありません。室内での温度管理も重要です。真夏は冷房つけっぱなしでかまいません。温度設定は自宅の広さに応じてするようにしてください。

危険ゾーンは気温22℃、湿度60%超え

毛皮をまとったペットは屋外、車内はもちろんのこと、室内でも熱中症になる可能性は十分にあります。

とくに高齢の子は体温調節が難しく、リスクが高まります。

涼しい場所と清潔な飲み水の用意を忘れないで下さい。

もし熱中症になってしまったら

応急処置で覚えておくべきポイントは「日陰」「水か氷」「風」の3つです。

日陰でからだに水をかけるか、太い血管のある部分に氷をあて、さらに濡れた体に風を送ることで体を冷やします。

・日陰で涼しく、換気の良い場所に移動させる。

・水を飲ませる(飲まない場合は、無理に飲ませない)

・からだに水をかけて、風をあてる。

・氷と水をビニール袋に入れて作った氷のうや保冷材で頭と首筋、のど、腋の下、お腹、内ももにあてる(冷やす場所は太い血管がある場所を狙う、但し冷やし過ぎないように注意する)

自宅で応急処置を行う場合は、風呂場や庭の日陰で水のシャワーを体にかけたり、氷のうをからだにあてながら、扇風機やエアコン、うちわなどでからだに風を送るとよいでしょう。重症の熱中症は、脳が腫れて脳障害を引き起こすことがあるので、症状が重い場合は、脳のダメージを抑えるために氷のうを頭にもあてます。

散歩中などの外出時の場合は、水道が近くにない、氷が手に入らないなど、対処が難しいかもしれませんが、アスファルトなど地面が熱い場所を避けた涼しい日陰でペットを寝かせて、あれば水をふくませたタオルを巻き、水をかけながら、風を送る方法が効果的です。

応急処置が済んだら、病院で受診を

その後早急に病院へ連れて行き、詳しい症状を伝えて下さい。

熱中症は、できるだけ早く治療をおこなうことが重要なので、応急処置が済んだら自己判断はせずに、すぐに動物病院に連絡、受診が必要な場合はからだを冷やしながら搬送することをおすすめします。

熱中症にかかりやすい種類

短頭種(フレンチブル、シーズー、エキゾチックショートヘアなど)

寒い地域原産の種類(ハスキー、ポメラニアンなど)

肥満気味の子

幼い子、シニアの子

犬と猫ではどちらが熱中症にかかりやすい?

犬の方が猫に比べ犬の方が散歩など屋外に出る機会が多く熱中症にかかりやすいと言われていますが、猫が熱中症にならないわけではありません。室内飼いの猫も十分中が必要です。家の中で普通に過ごしている時や留守番中にかかってしまうこともあります。とくに猫は犬に比べて水をあまり飲みません。

ドライフードをふやかしたり、ウェットタイプを与えたりと、普段の食事から水分摂取を心がけましょう。

最後に

熱中症で恐ろしいのは、時間の経過と共に悪化し、最悪の場合命を落とす危険があることです。

さらに、対処が遅れると内臓や脳機能の障害などの後遺症につながります。

たとえすぐに回復したとしても、からだに受けたダメージによって、後から症状が出ることもあります。

飼い主さんが軽いと判断しても、実際に目に見えないところで症状が出ていることもあります。自己判断は大変危険です。

症状が見られたら病院での適切な処置や治療を行いましょう。

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