猫を飼っている方の中には愛猫の無駄鳴きを落ち着かせる方法を知りたいもいるのではないでしょうか。
原因を理解できれば、解決するための対策も取りやすくなるでしょう。
本記事では猫が無駄鳴きをする原因や、無駄鳴きをやめさせるための対策を解説します。猫の無駄鳴きに困っている方や、やめさせる方法を探している方はぜひご一読ください。
目次
猫の無駄鳴きとは
猫の無駄鳴きとは、要求に応えているにもかかわらず鳴き続けることです。
野生の猫は必要以上に鳴き声を発することはありませんが、飼い猫は鳴き声で飼い主に要求を伝えることで、聞き入れてもらえることを知っています。
そのため、何かを訴えるために鳴いている場合もあるでしょう。
猫が無駄鳴きする原因
猫が無駄鳴きをする場合には、原因となるものがないかよく観察してみてください。猫の無駄鳴きの主な原因には、以下のようなものがあります。
空腹
猫が無駄鳴きをしている場合は、空腹を訴えている可能性があるでしょう。
猫はまとまった量を一度に食べる習慣がありません。そのため、まだ餌が残っているからと安心しているといつの間にか空になっている場合があります。
長時間餌が補充されないと、鳴いて知らせようとするでしょう。
構ってほしい
猫が構って欲しいときにも、鳴き声を発する場合があります。
飼い猫は甘えん坊な性格になりやすいため、飼い主に遊んでもらいたいときや構ってもらいたいときに、気を引こうとしている可能性があるでしょう。
ストレス
ストレスも無駄鳴きの原因になります。
環境の変化や、何かを我慢している場合にもストレスが溜まりやすくなるため注意が必要です。
発情期
猫の発情期には、無駄鳴きの頻度が高くなる傾向があります。
とくにメス猫の発情期の声は大きいため注意が必要です。
雄叫びのような声で繰り返し鳴き続けるため、夜間は近所迷惑になる可能性があるでしょう。
運動不足
運動不足も、無駄鳴きの原因の1つと言えます。
室内飼いの猫は、運動不足になりがちです。からだを動かす習慣がない場合は、鳴くことで気持ちを発散しているケースもあるでしょう。
体調不良
猫の体調がよくない場合、鳴くことで不調を伝えようとしている可能性もあるでしょう。
また、鳴き声を発することで痛みをやわらげようとしているケースもあります。
普段の様子と見比べて、具合が悪そうな様子がないかよく観察しましょう。また、からだに怪我がないか確認することも大切です。
猫の無駄鳴きをやめさせる方法
猫の無駄鳴きがひどい場合には、猫の気持ちを落ち着かせることや、鳴いても思い通りにいかないことを学ばせることが重要です。
以下を参考にしながら猫の無駄鳴きにつながる要素を取り除きつつ、有効なものがないか試してみるとよいでしょう。
生理的な欲求を満たしておく
猫の生理的な欲求を満たしておくことで、鳴くことをやめさせられる可能性があります。
具体的には、定期的に食事を与えることやトイレを清潔に保つこと、安心できる環境を整えることなどです。
猫が不足感を感じないように生活環境を改善することで、欲求を伝える必要がなくなるため無駄鳴きを予防できます。
無視する
生理的欲求が満たされているにもかかわらず無駄鳴きがひどい場合は、構わずに無視することが有効な場合もあります。
鳴くことでおやつを貰える、構ってもらえると思わせてしまうと、要求が通らない場合に無駄鳴きが余計にひどくなる可能性があるでしょう。
猫が無駄鳴きをした際にはあえて反応しないことで、要求が通らない場合もあると猫に理解させます。
たくさん遊ぶ
猫とたくさん遊んであげることで、運動不足やストレスの解消につながり、無駄鳴きを軽減させられる可能性があります。
猫が構ってもらいたがって鳴いている場合は、休日などにたくさん遊んであげることも大切です。甘えん坊な猫の場合は、毎日短時間でも猫との時間を作るよう心がけてみてください。
霧吹きで水をかける
猫の世話が行き届いているにもかかわらず、あまりに無駄鳴きがひどいようなら霧吹きで水をかけるのも1つの方法です。
猫が無駄鳴きをした場合にからだに吹きかけてみてください。猫は驚いて鳴くのをやめるため、繰り返すことで「鳴くと水がかかる」と学習させることが可能です。
飼い主が水をかけていることを知られないように、なるべく猫に噴射するところを見せないようにするとよいでしょう。また、多くの猫は水に濡れるのを好まないため、からだに吹きかけるだけで十分です。目や耳に噴射しないように注意してください。
狭い場所に入れる
無駄鳴きが止まない場合は、一旦狭い場所に入ってもらうのも1つの方法です。
猫は狭い空間に入ると気持ちが落ち着くため、おとなしくなる習性があります。
猫の様子が落ち着いたら、自分の意思で自由に出られるように入り口を開けてあげましょう。
避妊・去勢手術を行う
発情している場合は、避妊・去勢手術を行うことで無駄鳴きがおさまりやすい傾向があります。
発情中に相手がいないことも猫にとってはストレスになるため、避妊・去勢手術をすることで心穏やかに過ごせるようになるでしょう。
また、性別特有の疾患などを予防できるメリットもあります。
避妊・去勢手術は一般的に生後半年ほどから可能とされていますが、動物病院によって手術可能な時期も多少異なるため、確認しておくとよいでしょう。
無駄鳴きが直らないときは病院へ相談しよう
さまざまな対策を行ったにもかかわらず、猫の無駄鳴きが一向に直らない場合は、動物病院に相談に行きましょう。
外見ではわからない病気が隠れている可能性もあるため、獣医の診察を受けておくと安心です。また、専門的なアドバイスがもらえるだけでなく、猫の精神安定に効果のあるフェロモン製品などを購入できるメリットもあります。
まとめ
猫の無駄鳴きをやめさせるためには、まず猫をよく観察して何を求めて鳴いているのか原因を特定することが大切です。
猫の無駄鳴きはすぐにおさまるものではないため、むやみに叱るのではなく、原因を取り除きながらも、猫が学習するまで根気よくしつけていく必要があるでしょう。
また、無駄鳴きの原因を自分で特定できない場合や、対策を行っても効果がない場合は動物病院に相談してみてください。