愛犬が留守番中に何をしているのか、気になっている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
長時間留守番してて大丈夫なのか、留守番させる時はどんな事に気をつけるのかなど、愛犬がどういった行動をしているのかを知れば、留守番させるのも少しは安心できると思います。今回は、そんな犬の留守番時の行動とポイントについて詳しく解説いたします。
目次
犬が留守番中に行っている行動7選
ここでは、犬が留守番中に行っている行動の中から、よくする行動7選をご紹介します。
なお、犬が留守番中に行っている行動は、ケージやサークルで留守番している場合と室内フリーで留守番している場合、どの範囲で行動するかが変わってきますが、基本的にはどちらも同じ行動がみられるでしょう。
1.眠っている
留守番中の行動で大半を占めるのが睡眠時間です。
そもそも犬の睡眠時間は成犬でも10時間程度で、子犬や老犬だと更に睡眠時間が長くなります。一度眠りから覚めても、「飼い主がいないし暇だから寝よう」というような感じで眠ることが多いでしょう。
2.外を眺める
犬が留守番中に外を眺めるのは、景色が変わる外を眺めることで時間をつぶしています。
他にも、「どこへ行ってしまったのだろう?」「早く帰ってこないかな?」などの気持ちで外を眺めているケースもあるでしょう。
3.動き回る
留守番中ずっと動かずにいると、犬は運動不足になりストレスを感じることがあります。そのストレスを発散するために、留守番中に犬が動き回ることも。動き回るその行動がストレスサインの可能性があります。
犬が「動き足りない!」とならないように、留守番以外ではしっかり運動させてあげましょう。
4.おもちゃで遊ぶ
留守番中におもちゃで遊ぶのは、暇になった犬が行う行動です。お気に入りのおもちゃであれば、「好きだから」という理由で遊ぶこともあります。
おもちゃで遊んでいる犬は、「楽しい」「遊べて嬉しい」などと感じているでしょう。
5.遠吠えをする
遠吠えは犬が仲間などを呼ぶときにする行動だといわれています。留守番をしていて「飼い主はどこに行ってしまったんだ!」という気持ちから、遠吠えをして飼い主を呼んでいるのでしょう。
6.イタズラをする
イタズラなどの問題行動は、犬が暇になったりストレスが溜まったりした時にします。「なんでおいて行ったんだよー!」などという気持ちからイタズラをしてしまうでしょう。イタズラをしてしまう場合は、お気に入りのおもちゃなどを用意していつでもストレス発散ができるようにしてあげてください。
7.トイレをする
トイレすることは生きていく上で必要な行動ですので、留守番中でもトイレをします。
逆に留守番から帰ってきて全くトイレをしていない場合は、「飼い主がいなくて寂しい」などという気持ちからストレスでトイレを我慢している恐れがあり、膀胱炎に注意が必要です。帰宅したら声をかけるなどして安心させてあげてましょう。
留守番は何時間位可能?
犬は、基本的には10〜12時間程度であれば留守番可能だといわれています。
ただし、いきなり長時間の留守番をさせるのはストレスがかかってしまうため、おすすめできません。始めは短い留守番から始めて、徐々に慣らしてあげましょう。
愛犬が甘えん坊な性格だったり、普段は飼い主とずっと一緒にいたりする場合は、長時間の留守番はさせない方が良いでしょう。
留守番の時間が短時間でも下記の症状が見られる場合は、犬が分離不安症になっている恐れがあります。※分離不安症とは、飼い主と少しでも離れると不安やストレスを感じ、健康トラブル・問題行動を起こしてしまう状態のことです。
- 過剰に吠える、吠え続ける
- 部屋の中でイタズラをする
- 下痢、嘔吐をする
- 食欲、元気がなくなる など
また、食事の回数が多い場合は留守番している時間が長いと空腹になってストレスがかかってしまい、嘔吐するケースがあります。長時間の留守番をする場合は、与えられない時間の食事を事前に与えるなどの対策をしておきましょう。
留守番中はサークルやケージに入れるべき?
基本的には留守番中にケガや誤飲誤食をしないように、サークルやケージに入れてあげましょう。
フリーで留守番させてしまうと、下記のようなトラブルが起こる可能性があります。
- 誤飲誤食
- 電源コンセントによる感電
- 高いところからの転倒などによるケガ など
どれも犬の命に関わることですので、安全に留守番してもらうためにもサークルやケージを活用しましょう。
犬の留守番で気をつけたいこと6つ
犬が安全に留守番できるように、日頃から気をつけておきたいことをご紹介します。全て大切なことですので、しっかりと守れているか確認してみましょう。
部屋の環境を整える
部屋の環境を整えるというのは、日常的に行っているかも知れません。
サークルやゲージに入れたほうが危険は少ないので推奨されていますが、犬をフリーでお留守番させる場合は「愛犬に危険なところはないか」という事を考えてあげましょう。
「この小物は飲み込むかもしれないから収納しよう」「この家具から飛び降りると危ないから違う部屋に持っていこう」など、愛犬の行動を予測して部屋の環境を整えてください。
犬用のおもちゃを用意しておく
留守番は時間に関係なく、犬は暇になってしまいます。暇な時にストレスを発散できるように、お気に入りの犬用おもちゃを用意してあげてください。
音の鳴るおもちゃ、噛む用のおもちゃなど、用途が違うおもちゃを何個か用意してあげるのがおすすめです。
温度管理に注意
犬が留守番をしている部屋の温度管理をしないと、夏であれば熱中症、冬であれば低体温になる危険性があります。犬にとっての適温は25℃前後ですので、エアコンや暖房をつけて室内の温度を管理してください。
電気はつけたまま?それとも消す?
犬は元々夜行性の動物なため、電気が消えた暗い室内で留守番していても問題ありません。しかし、性格や日頃の環境によっては暗いところを怖がることもあります。
夜に電気を消した状態で留守番の状態を作ってみて、犬が怖がって鳴いたりした場合は電気をつけたままにしてあげましょう。
トイレを習慣づける
留守番をさせる場合は、室内でも自分でトイレをするように習慣づけてください。
普段、外でしかトイレをしない犬の場合、長時間の留守番になるとトイレをすることができずに膀胱炎になる恐れがあります。
大袈裟な態度をとらない(適度な距離感)
留守番させる前に「行ってくるからね」と抱きしめるなど、大袈裟な態度は取らないように気をつけましょう。出掛ける際に毎回抱っこをするなど同じ行動を取ると、犬は「抱っこ=留守番をする」と認識してしまいます。
日頃から犬とは適度な距離感を保つようにし、ストレスなく留守番できるようにしてあげましょう。
愛犬が安全に留守番できるように
今回は、犬の留守番に関する内容についてご説明しました。留守番中にしている行動はどれも犬の感情の表れです。行動の中には留守番でかかったストレスサインもあるので、気になる飼い主さんはペットカメラなどを使って留守番の様子を確認してみると良いでしょう。
犬の留守番は、愛犬と暮らす上で必要なことの1つです。愛犬が安全で快適に留守番するためにも、今回ご紹介したポイントに注意して、できるだけケージやサークルで留守番させてあげましょう。