飼っている犬に突然10円ハゲが見つかった場合、原因がわからずに困ってしまう飼い主さんや、心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
本記事では犬が10円ハゲになってしまう原因や脱毛が疑われる見た目の特徴、対処法もあわせて解説します。
犬に10円ハゲができる原因が知りたい方や、予防方法が知りたい方はぜひチェックしてみてください。
目次
犬が10円ハゲになってしまう原因とは?
犬の10円ハゲは脱毛症と呼ばれ、見た目にさまざまな特徴があります。通常の換毛とは異なり、見た目だけでなく犬が不快感を覚えることが多いでしょう。
犬が10円ハゲになってしまう原因は、換毛期やストレス、ノミやダニなど要因としては様々です。10円ハゲが起こるメカニズムを理解しておくことで、10円ハゲの元となる要因を特定することに役立つでしょう。
ここでは、10円ハゲになってしまう原因を見ていきます。
換毛期
犬は毎年春と秋に換毛期と呼ばれる生え替わりの時期が訪れ、その際に、10円ハゲが見つかる場合があります。
生え変わりの場所にむらがあった場合は、一部の被毛だけ無くなることもあるでしょう。
ストレス
ストレスが溜まっている場合にも一部の毛だけ無くなってしまうことがあります。
不安やストレスを解消しようと、同じ場所を繰り返し舐めたり被毛をむしったりしてしまうためです。とくに太ももや足先などの舐めやすい箇所がハゲてしまうケースがよく見られます。
栄養不足
栄養不足も10円ハゲの原因の1つです。被毛の成長に必要な栄養素が足りていない場合、生え替わりのサイクルに被毛の成長が追いつかず、10円ハゲになってしまう可能性があります。
ノミ・ダニ
ノミ・ダニは犬にとって身近な脱毛原因です。ダニは犬の皮膚表面や毛穴に潜み、噛まれるとひどいかゆみと脱毛を引き起こす厄介な生き物です。
ノミはかゆみと脱毛の他にも、皮膚表面にアレルギー性の炎症が起こる原因になります。どちらも他の動物にうつりやすいため注意が必要です。
カビや細菌
季節の変わり目などで犬の体力が低下している場合は、感染症の原因になるカビや細菌にも注意が必要です。皮膚に感染症が起こると、毛根にも大きなダメージを受けるため、被毛が抜け落ちてしまう原因になるでしょう。
老化
犬が老化すると、被毛にハリがなくなったり、毛量が減ったりといった変化が見られるようになります。抜けた量と生える量のバランスが崩れることで薄毛になりやすく、10円ハゲのリスクも高まるでしょう。
アレルギー
アレルギーが原因で、10円ハゲになってしまうケースもあります。ノミ・ダニや、食物など原因は多数ありますが、アレルギーにはかゆみと脱毛以外に外耳炎を併発するリスクもあるため注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎もアレルギーの一種ではあるものの、花粉やカビなどさまざまな環境要因で引き起こされることが特徴です。
アトピー性皮膚炎になると、被毛が抜けやすくなるため10円ハゲができやすくなります。
遺伝の可能性も
稀に、遺伝性疾患で脱毛が起こってしまう場合もあります。黒色の被毛が育ちにくかったり淡色の被毛が育ちにくかったりと、特定の毛色が正常に育たないことが特徴です。
犬の脱毛症で見られる症状は?
犬の10円ハゲ(=脱毛症)の部分に以下の特徴が見られた場合、早めに対処しなければ脱毛部分が広がる可能性があるため、しっかり観察しておくことが大切です。
ここでは、10円ハゲにはどんな症状がともなうのか見ていきましょう。
かゆみ
10円ハゲができている部分は、かゆみをともなう場合があります。犬が同じ部分を繰り返し掻くことで被毛が抜けた結果、10円ハゲにつながるケースも多いでしょう。犬が同じ部分を掻きむしる様子があれば、その部分をチェックするようにしてください。
赤み
被毛がなくなっている部分に、赤みが出ている場合もあるでしょう。犬が自分で掻きむしった結果、赤くなってしまうこともありますが、何らかの炎症が起こっている可能性も否定できません。表面がジュクジュクしている可能性もあるため、皮膚の状態をよく観察してください。
フケが出ている
10円ハゲの場所をよく観察すると、フケが出ている場合もあります。毛色が黒い犬は比較的気が付きやすいですが、白い犬は気付きにくい場合もあるでしょう。
犬に10円ハゲができている場合は、周辺にフケが出ていないかどうか確認してみてください。
かさぶたができている
10円ハゲができている場所を繰り返し舐めたり引っ掻いたりすることによって皮膚が傷付き、かさぶたができている場合があります。通常の換毛でかさぶたができる可能性はほとんどないため、かさぶたができている場合は脱毛症を疑いましょう。
黒ずんでいる
脱毛している場所が黒ずんで見える場合もあるでしょう。通常、皮膚の表面の刺激が黒ずみの原因となりますが、甲状腺のトラブルが要因で黒ずみが起こるケースもあります。
犬に10円ハゲが見つかったときの対処法は?
犬に10円ハゲが見つかったときには、悪化しないように対処することが大切です。
犬の脱毛症は色々な原因が考えられるため、先述した症状が出ている場合は、まずは獣医師に相談しましょう。
皮膚病が疑われる場合は、内分泌系の疾患が脱毛原因になっている場合もあるため、早期の対応が重要です。
また、フードが原因の場合もあるため、栄養価の高いフードに変えたり、サプリメントを使用したりしながら被毛の成長に必要な成分を摂取できるようにしてください。適切なフードがわからない場合は、獣医に相談して選んでもらうのも良いでしょう。
ストレスによる脱毛の場合は、飼育環境の見直しや散歩に行く頻度を増やすなど、犬が快適に過ごせる環境を整えることが大切です。
いずれの場合も、素人の独断だと症状が悪化してしまうケースもあります。
様子を見つつ、改善しない場合は獣医師の診断のもと、適切な治療を受けましょう。
犬の脱毛症を予防するためにできること
犬の脱毛症を予防するためには、日頃から清潔に保つことを心掛け、心身ともに健康的に過ごせるようサポートしましょう。
ここでは、脱毛症の予防方法をお伝えいたします。
定期的なシャンプーやトリミング
皮膚病を予防するためには、定期的なシャンプーやトリミングで被毛や皮膚を清潔に保つことが大切です。
また、かゆみをともなってる場合は、過剰にかいてしまうことを防ぐため、爪を短く切っておくとよいでしょう。
ブラッシング
ブラッシングをすることも、脱毛症の予防に役立ちます。毛の絡まりをほぐすことで地肌の通気性が保たれ、雑菌の繁殖を予防することが可能です。また、ブラッシングをすることで皮膚の新陳代謝を促せます。
寄生虫対策
寄生虫対策をすることで、脱毛症の原因となるノミやダニから犬を守れます。定期的に予防薬を使用することで、ノミやダニに寄生されるリスクを軽減することが可能です。
栄養価の高いフードを与える
強く美しい被毛を育てるためには、犬に栄養価の高いフードを与えることが大切です。被毛を育てる栄養素を十分に摂取することで、毛艶がよくなり皮膚のトラブルを予防できるでしょう。
コミュニケーションを増やす
犬との時間を大切にして、コミュニケーションを増やしましょう。犬が精神的に落ち着いたり、安心して過ごせるようになったりすることで、ストレスによる脱毛を予防できる可能性があります。
まとめ:脱毛には適切な対処が必要
犬の10円ハゲには環境や心理面、体質などさまざまな原因があります。普段の生活から脱毛の予防を心掛け、健康管理や衛生管理に気を配りましょう。
犬の脱毛には重大な病気が隠れている可能性もあるため、もし犬に10円ハゲが見つかった場合は、原因の特定を急ぐことが重要です。
誤った判断をしてしまうと症状がさらに悪化してしまうおそれがあるため、自己判断せずに必ず病院で診察を受けましょう。